2004年05月23日

バチカン美術館展へ行く。

上野の西洋美術館で開かれているバチカン美術館所蔵古代ローマ彫刻展を見に行ってきました。

中学高校時代、そして、美大浪人時代、石膏デッサンで取り組んだカラカラ帝やシーザーの彫像の本物にであうことができました。

しかし、おりしも、北朝鮮から拉致家族の子弟たちが日本に帰ってきた直後。

カラカラやシーザーの大理石の彫像も、ピョンヤンに乱立するという金日成の神格化した銅像たちを連想させました。

家に帰って美術全集を見ると、やはりカラカラ帝の彫像は何体も発掘されているようで、ローマ帝国が諸国を統治するシンボルとして使われたことを容易に予想させます。



ローマ帝国は衰退し、キリスト教の影響で、ビザンチン文化になっていき、ローマ文化のような肉の賛美はすたれていきます。

これは肉を嫌悪したのではなく、肉体の賛美という同じ題材では、帝政の支配と同じやり方でキリスト教による支配が行なわれると市井に判断されると思ったのかもしれない。

偶像崇拝を嫌うというのは、具象の軽薄さを嫌悪するのではなく、個人崇拝にもとずいた帝政に対する嫌悪だったのかもしれません。


posted by sponta at 19:02| Comment(0) | TrackBack(842) | ダイアリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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